その頭痛、いつもの事だと軽んじないで!
可逆性脳血管攣縮症候群
2019年4月ある日、突然の頭痛に襲われました。
ジムで負荷をかけたトレーニングをしている時、吐き気と同時に頭痛がおきました。
ただ、立ち上がれないほどの重症でもなく、夫に迎えを頼み車で帰宅、シャワーを浴びて何事もなく眠りにつきました。
翌朝、おトイレで“大きい方”を済ませたら、激痛でしゃがみ込むほど頭がガンガンしてたまりません!
頭がガンガンするほどの痛みという表現にしましたが、女性によく起こる片頭痛よりかなり重い痛みです。しばらくするとその痛みも治まってなんともなくなったのです。
でも、この症状は尋常では無いと、近くの脳神経外科クリニックにて受診することに…。
受診するとすぐにクリニック内のMRI画像検査へ。
15分ほどの検査が終えて、検査結果をお医者様から告げられた診断は、なんと、くも膜下出血でした。比較的元気そうにされていますが、病名が病名なのでご家族と一緒に再来診くださいと言われました。
循環器専門病院に検査技師として勤務している娘と、大げさに心配する夫と3人で今回の病気についての説明を受けました。(こんな時に頼れる娘の存在がとても心強かったです)
ただ、可逆性脳血管攣縮症候群という珍しいタイプのクモ膜下出血は、発病原因が特定されなくて、自然治癒をするので入院や手術の必要はないという説明。ひと昔前は即入院だったらしいのですが、特別な治療法もないので自宅にて服薬という流れだそうです。
もともと、コレステロール値が高く昨年から、クレストールOD錠2.5mgを2日に1回服薬しています。しかし、コレステロール値が高い事は病気の要因ではないですか?と質問しましたら、コレステロール値が病因ではないとのお話でした。
治療としては、血管を広げるワソランを一日1錠服薬すること。
ジムでの運動は禁止ですが、仕事は普段通りで、無理をしないで日常生活を過ごすようにとの指示でした。
『1か月後に受診してMRIを取りましょう。きっと治っていますから』と説明を受けて帰宅。クモ膜下出血と聞いて最初は驚いていた娘もそんなに重篤な状況ではないよと一安心していました。
確かに1か月後のMRIでは画像も脳の血管は鮮明に浮き出され、お医者様からも通常の生活に戻ってください。運動も良いですよと許可を頂きました。
なにも異常ががなければ、1年後にMRI検査をするのでそれまでは、通院も投薬も必要ない状況です。
しかし実際は、6月の終わりぐらいまで発症からの約2か月間は、頭がいつもより重く、酷い眼精疲労と車酔いに悩まされました。
ちょうど趣味になりかけていたナンプレに取り組む事が出来ないほどの眼精疲労でしたので、パソコン画面はもちろん、スマホ画面を見るもの辛く、FB離れの良いきっかけになりました。
ですから、お医者様から運動再開の許可を頂いて、6月にジムを再開しても、なかなか前のように体を動かす事は出来ず、ヨガからなら大丈夫かな?と思いスタジオに入ったのですが、頭を下げるポーズは辛く室内のトレーニングに取り組むのは無理でした。
トレーナーからは、まだまだ運動は無理、頭に血が上らないよう、プールで歩くぐらいがちょうど良いですよ、とアドバイスを受け、プールで水の中を歩いたり、ゆっくり浮かぶ程度で身体を動かし始めています。
病気をしてしまって、とても悲しい事は…
2年かけてダイエットとエクササイズに励み、せっかく付きかけた筋肉が落ちてしまった事。たった2か月でこんなに筋肉が落ちるんだと実感。改めて健康を保つことの難しさを知りました。
トレーナーは『筋肉は覚えていますから、トレーニングを開始したらすぐに戻ってきますよ』と慰めてくれていますが、再度私のモチベージョンが上げられるかどうか?です。
川は下流に、人はラクな方向に流れていきますからね~~
7月になってやっと軽い筋トレを再開しても大丈夫な感じになりました。
ただし自然治癒するとはいえ、頭の病気なので日々少しですが恐怖心があります。
今回ばかりは、
ちょっとした頭痛だからと自己判断しないで、専門医を受診したことがとても良かったと実感しました。
後日可逆性脳血管攣縮症候群 で検索をすると、内科で受診して鎮痛剤を処方されても頭痛は治らず、鎮痛剤によっては病状を悪化させることもあるらしいというブログを目にしました。
不幸中の幸いですが、私の街に脳神経外科クリニックがあって、その存在を知っていた事。専門医に発病後すぐに受診できたことは本当にラッキーでした。
今回の病気で学んだこと
【楽(ラク)に、楽しく毎日を過ごす】
こうした理想の暮らしは、どうしたら手に入るのか、あれこれ考えててみました。
私は昔から帽子を被るのが窮屈で嫌い、夏は日傘派。
ヘルメットを着用するもの辛く感じるのでバイクには乗れません。変わってるねと言われたりします。そういった体質もあり、もしかしたら、元々、頭部がウィークポイントだったのかもしれません。脳にストレスのない生活を手に入れなければいけません。
五感を楽・ラクに暮らすには、家の中をシンプルにすること。徹底的な断捨離にトライしてみました。(断捨離体験談はまたブログに書きますね)
また、血管の負担になる高血圧にも、気をつけたいと思いました。
血圧を下げるのに効果的な食品は、ブロッコリー、ニンジン、豆腐や納豆などの大豆食品、鉄分も多く含まれるレーズン、リンゴなどです。血管の若さを保つのも大切です。
少し調べてみたところ、DHAとEPAを手軽にたくさん摂れるサバやイワシの缶詰がいいそう!暑い夏にもさっと調理ができて、そうめんや冷やしパスタにのせたり、タマネギなどのネギ類をトッピングして、一緒に食べてもいいですね。
日本蕎麦やそば茶に含まれるルチンには、毛細血管の強化や動脈硬化の予防に効果があり、血圧降下の作用もあるそうです。
もちろん便通時に力まないように、野菜中心の食事は必須です。
頭の血管に過度な力を込める動作は、血圧を上げ、血管にもよくないですね。無理に重いものを持ったり、エアコンの効き過ぎた部屋から外に出る瞬間、その温度差に血管が収縮してしまうことも…。夏場でもそんなヒートショックに陥らないよう、気をつけたいものです。
日が落ちてもそれほど気温は下がりませんが、のんびりゆっくり歩く『夜散歩』も、その日の出来事を振り返りながら、「明日はどんな日かな?楽しく過ごせるかな?」と、思いをめぐらせて歩くのもいいかもしれません♪
ストレスフリーな生活を手に入れ、適度な運動を取り入れ、なんといってもこだわりたいのは眠り。
質の良い睡眠は脳内のゴミをしっかり流してくれるそうなのでこだわりたい。
寝室のカーテンを変え、テレビやスマホを寝室から追い出し、エアコンも新しい機種に取り替えました。睡眠環境を整えたら、朝までぐっすり眠れるようになりました。
年々、夏の暑さが厳しくなり、毎年のように猛暑だ!熱中症だ!と大変な状況になってきました。人間の英知をかけ、猛暑でも工夫ひとつで乗り切る知恵と生命力を養いたいものです。
この夏は、“見えない自分の血管”を慈しみながら、無理をせずに過ごしてまいります。